抜きたし 体験版 感想

 「抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか?」の体験版をやってみました。性行為が推奨されている島でそれに抗う主人公たちの物語なのですが、馬鹿馬鹿しいことを真面目にやるというテーマが好きな私は個人的に買いだと思いました。しかし好みが極端に分かれるゲームなので体験版を10分やって合わなかったらやめたほうがいいと思います。四時間近くのボリュームがある体験版はそのノリが最後まで続くので(笑)

 

 序盤はひたすら馬鹿馬鹿しいノリで島の様子が描写されていきます。よくもこう下品な言い回しを思いつくなといった感じですが、日本語自体はしっかりとしており、情景描写の文を読み返すことが多い私は気に入りました。モブの下品すぎるセリフもしっかりとボイスがついており、気合が入っていることを感じさせます。

 

 主人公たちはNLNSという島の性行為を推奨する条例を破壊するための集団を結成します。ここには(恐らく)処女であるヒロインが四人所属しており、所謂処女ビッチの奈々瀬年上ロリのヒナミ、むっつりスケベの岬、そして同性と兄が好きな主人公の妹、麻沙音が活動しています。妹以外の三人はしっかりキャラが分かれており、個別ルートがあるものだと思われます。一番気に入ったのは妹であり、オタクっぽいドン引きするようなセリフを早口で言う性格がストライクでした。しかし血のつながった妹であり、その辺は気を付けたほうがいいと思います。

※(恐らく)というのは公式サイトのQ&Aコーナーで明言されていないため

 

 主人公たちに敵対するSSおよびSHOという組織が登場しますが、性行為を推奨している団体だけあって、所属しているヒロインはみな非処女であります。どのヒロインも魅力的でHシーンもあるので、ビッチヒロインというものに抵抗がなければ楽しめると思います

 

  • 抜きゲーとしての実用性
 体験版ではNLNSヒロイン三人と敵対勢力二人の合計五人のHシーンが見れますが、普通の抜きゲーのような感じで実用性は十分にあると思います。島には様々な施設があり、飽きが来ないようにシチュエーションが豊富なのも好感触。特に敵対勢力の郁子とのシーンはグッときました。ヒロインの口の周りから白い湯気がでる演出は「分かっているな」と思いました。しかし体験版の範囲では主人公が逆転なしで責められるシーンはなかったので、それが好きな人には少し寂しいかなと思います
 
 エロゲというジャンルを最大限に活かした作品だと思います。馬鹿馬鹿しいノリの中にも伏線っぽいものが感じられ、きっちりとシナリオにも力を入れていると思います。主人公も真っすぐな処女厨であり、嫌悪感はありませんでした。二面性を持ったゲームがどのようになるのか楽しみです。